2-A01 直接的な位置調整が可能なスマートミラー型 AR ディスプレイ

入江有紀(お茶大)，椎尾一郎(お茶大)，五十嵐悠紀(お茶大)

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概要.

スマートホームのインタフェース手段に AR を採用することで，スマート電球などの IoT デバイスの直接的な操作が可能になる．しかし，一般的な AR システムでは，使用前にデバイスの位置情報をシステムに登録する作業が必要である．そこで，AR を用いたスマートホーム制御において，ユーザが操作対象機器の位置情報を柔軟に調整できるインタフェース手法を提案し初期プロトタイプを実装した．本システムでは，居室の壁面に設置するスマートミラーを使用する．ユーザがこの鏡の前に立つと，鏡に反射した IoT デバイスの場所に操作メニューが表示され，鏡面へのタッチによるメニュー操作が可能になる．システムが把握している IoT デバイス位置とのずれが気になる場合には，ドラッグ操作によりメニュー位置を修正できる．本方式により，各デバイス位置を初期設定することなく使用開始し，必要に応じて位置修正を行い，さらには，住人がデバイスを移動した場合にも柔軟に対応する AR システムが実現できる．